Tang Nano 4KをLinux(Ubuntu 20.04 LTS)上で動かしてみたという記事です。 ちょっと引っかかった箇所があったので、それについて書いておきます。 あまりスクショとってなかったので、文字ばっかりですがご容赦ください。
Gowin IDEのインストール
GowinのWebサイトからダウンロードする必要があります(要ユーザー登録)。 その際、バージョンに注意です。現行のV1.9.8.01ではライセンスサーバーにアクセスすることができません。 したがって、V1.9.8をダウンロードしましょう。
Linux版のGowin IDEはtar.gzファイルなので、任意の場所に展開します。 私は、/opt直下にgowinというディレクトリを作って、そこに展開しました。
それと、シェル起動時にPATHを設定しておくようにすると便利です。 bashだと以下の通り。
export PATH=$PATH:/opt/gowin/IDE/bin
起動
パスを通していると、以下のコマンドでGowin IDEを起動できるはずです。
gw_ide
最初の起動では、ライセンスサーバーへの接続に失敗したというメッセージが表示され、 ライセンスサーバーのIPアドレスを入力するよう求められると思います。 その際はIPアドレスとして、45.33.107.56 を入力してください。
入力してOKボタンを押下すると、Gowin IDEは一旦終了するので、 再度起動してみてください。
サンプルプロジェクトを開く
https://github.com/sipeed/TangNano-4K-example をgit cloneします。 TangNano-4K-example/led_test/project/led_test.gprj がGowin IDEのプロジェクトファイルになります。
このファイルをGowin IDEで開きます。
論理合成、配置配線
すでに済んでいると思いますが、念のためRerun Allでビットストリームファイルを作成しておきます。
コンフィギュレーション
Gowin Programmerではうまくいきませんでした。 そのため、有志が作成したopenFPGALoaderというプログラムを使ってコンフィグレーションを行います。
Ubuntuでのインストール手順は上記のサイトに書かれてあるため割愛します。
TangNano-4K-example/led_test/project/impl/pnr/led_test.fs がビットストリームファイルです。 これをFPGAに書き込むには、以下のコマンドです。
openFPGALoader -b tangnano4k <bit stream file>
書き込みが完了すると、Tang Nano 4KのLEDが点滅しているはずです。 これで一連の作業は完了です。お疲れ様でした。
参考文献
サンプルプロジェクトを動作させるために参考にした記事です。 何か引っかかるところがあれば、参考にしてください。
need use <=1.9.8 version
— Sipeed (@SipeedIO) 2021年12月23日